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はやぶさ、地球へ!

はやぶさ探索機 帰還 大気圏突入の瞬間(約10分)

プロジェクトマネージャ(川口淳一郎氏)から

川口

「はやぶさ」は、将来の本格的なサンプルリターン探査を実地に練習するプロジェクトです。プロジェクトは1996年に始まり、2003年5月にM-V 第5号機で打ち上げられました。

サンプルリターンとは、分析装置を運ぶかわりに、試料を地球に持ち帰る方法で、最も難しい最終段階の探査方法です。試料がたとえ少量でも、最新の精密な分析を行うことができます。「はやぶさ」は、革新的なイオンエンジンを採用し、高度の自律機能で着陸させ、微少重力下で試料を採取し、カプセルを惑星間から直接に大気圏に突入させて試料を回収する方法で、これを可能にしています。「はやぶさ」は、一気にNASA をも超える世界初への挑戦です。

鍵となる技術は、先端産業を支えるプラズマ反応炉や、視覚をもつロボット技術、耐熱材料の開発、省電力化など、随所に応用が期待されていて、「はやぶさ」はまさにハイテク宇宙船ということができます。

「はやぶさ」は、2004年5月に地球スウィングバイを行って加速し、2005年9月12日に目標小惑星イトカワに到着しました。イオンエンジンでこのような長期間の航行を行ったのは世界初です。9, 10月には遠隔観測とモデル化をほぼ終え、2005年11月20日と26日にのべ3回の接地と1回の着陸を行いました。残念ながら、最終離陸後に燃料漏れのトラブルに見舞われ、一時交信が不通になりましたが、現在は復旧しています。地球帰還は、このために3年間延期され、2010年6月に変更されています。滞在期間中に行われた科学観測成果には数々に世界初の発見があり、工学成果のみならず、理学観測面でも高く評価されています。

惑星探査は、これまでは片道切符の旅でしたが、「はやぶさ」は往復旅行をする宇宙船です。私たちは、さらに進んだ次世代の宇宙船の設計も進めていて、メインベルト小惑星や木星への往復飛行、あるいは深宇宙港を経由する往復飛行など、太陽系大航海時代が登場することでしょう。



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